sinzou01

心臓の検査について

わが国の心臓病の数は増加傾向にあり、現在心臓病は死亡原因の第二位になっています。 心臓病のうち、心筋梗塞や狭心症は「突然死」の原因の3分の2を占めています。
また、若い方では不整脈が突然死の原因になったり、脳梗塞が不整脈の原因になることもあります。

その他、心臓病には弁膜症や心筋症などもありますが、いずれも通常の検診や人間ドックで発見困難なことがほとんどです。 また、無症状のこともあり、早期発見のための検査が重要です。このため当院では簡単に出来る心臓の特殊検査を行って、隠れた心臓病の危険性がないかチェックする「心臓ドック」を行っています。

心臓に少しでも異常を感じたら、医療機関で検査してもらわなければいけません。どんな検査が行われるのでしょうか。ここではよくある心臓病別に検査を紹介していきましょう。重複する部分もありますが、参考にしてみてください。

※このような方は要注意です。心臓病が隠れているかもしれません。

  • 多忙でストレスが多い、イライラすることが多い方
  • タバコを吸う方
  • 血圧が高い方
  • 糖尿病の方
  • 血中コレステロールが高値の方
  • 肥満の方
  • 糖尿病の方
  • 家族に心臓病や突然死した人がいる方
  • 痛風の方

※こんな症状がある方も要チェックです。

  • 階段や坂道を登ると胸が痛くなる、息切れや動悸がする。
  • 脈が不規則になったり、止まるような感じがする。
  • 横になったり、夜床につくと呼吸困難がある。
  • 急に頭がボーっとなったり、意識を失ったことがある。
  • 足がむくみやすい。
  • 歩いていると足がしびれて痛くなる。
  • 狭心症は、冠動脈の血管に動脈硬化が起こり、内腔が狭くなる病気です。冠動脈は心臓の表面を覆うように走っている血管で、心臓に酸素や栄養を供給している血管です。典型的な狭心症は、体を動かして心拍数が上がり、心臓が必要とする血液の量が冠動脈の狭窄によって十分に送り込まれず、胸痛という形で症状が現れます。
  • 狭心症は、冠動脈の血管に動脈硬化が起こり、内腔が狭くなる病気です。冠動脈は心臓の表面を覆うように走っている血管で、心臓に酸素や栄養を供給している血管です。典型的な狭心症は、体を動かして心拍数が上がり、心臓が必要とする血液の量が冠動脈の狭窄によって十分に送り込まれず、胸痛という形で症状が現れます。
  • 心筋梗塞、冠動脈が狭窄して、血液が流れにくくなっている狭心症とは違い、心筋梗塞の場合は冠動脈が詰まって、血液が流れなくなってしまうものです。冠動脈が詰まった瞬間から心筋に血液が行かなくなり、激しい胸痛に見舞われます。まず行う検査は、やはり心電図からです。心筋梗塞であれば、心電図検査を行うだけで、典型的な所見があれば診断は付きます。さらに、心臓超音波検査を行うことで、動脈が栄養を与えていた心筋は、詰まったことで動かなくなりますので、すぐに分かります。
  • 弁膜症は、心臓の弁に関する病気ですが、最近高齢者に多いのが『大動脈弁狭窄症』で、年齢に関係なく多くみられるのが『僧坊弁閉鎖不全』です。弁膜症の検査に活躍するのが、超音波検査です。心臓の弁がどのように動いているのか見ることができますので、弁の開き方や閉じ方を診断することができます。同時に重症度を調べることができます。血液が流れに色をつけてみることのできる、カラードプラ法を使うと、どのように血液が心臓内で流れているかが分かり、血液の逆流具合なども一目瞭然ですので、重症度がすぐに分かるのです。

心臓ドックについて

  • 心臓ドックでは、下記の検査を行います。
①尿検査9:00 - 12:00 / 14:00 - 18:00
②身体計測身長・体重・腹囲など肥満の有無 血圧・脈拍などを測定します。
③心電図不整脈・心肥大の有無などを調べます。
④胸部X線検査心拡大・肺野の異常を調べます。
⑤採血貧血・糖尿・コレステロール値・肝機能・腎機能等を調べます。
⑥血圧脈波検査動脈硬化の有無(血管年齢)四肢血圧を測定して、四肢動脈の狭窄や閉塞を調べます。
⑦運動負荷心電図(マスター)9:00 - 12:00 / 14:00 - 18:00
⑧心臓超音波(心エコー)胸に機械を当てて超音波で心臓の大きさ・形・動き・弁の動きなどを評価します。
⑨頚動脈超音波(頚動脈エコー)頚動脈の動脈硬化の有無・程度を超音波で調べます。
⑩ホルター心電図ポケットサイズの心電計を胸につけて24時間心電図を記録、日常生活の中での不整脈や狭心症の診断を行います。
⑪診察・結果説明専門医の医師が直接説明、指導を行います。
  • エコー検査、心エコーは心臓超音波検査のことで、超音波を使い、心臓の様子をみるものです。心臓だけではなく、体の様々な部分の検査にも使われていますが、専門的な知識が必要な検査です。心エコーで分かることは、心筋梗塞や心臓弁膜症、収縮機能障害型の心不全や様々な心筋症、心内膜炎、心外膜炎、心タンポナーデ、心臓にできた腫瘍、一部の先天性心疾患の診断ができます。腕の良い医師や技師が心エコーを行うと、冠動脈の血流を評価することもでき、そのことで、一部の狭心症の間接的な診断を行うことも出来ます。
  • 頚動脈エコー検査、頸動脈エコーは、簡便で視覚的に動脈硬化の診断が出来る検査です。全身の動脈硬化の程度を表す指標を評価できます。また、脳血管疾患に対する評価も用いられます。動脈硬化を起こすと血管壁が厚くなったり硬くなったりします。その様子が画像で簡単に確認できます。被曝も痛みもありませんので、年月を追って動脈硬化の進み具合を知る事が簡単に出来、食生活の改善や運動療法、投薬などによる予防が可能です。
  • 心電図は、心臓病が疑われる際、最も使われている検査方法です。心臓の電気的な活動の様子をグラフの形にして記録し、心疾患の診断と治療に役立てるもので、心臓病の検査に広く使われています。一般的な心電図は、四肢に肢誘導4本と、胸部につける胸部誘導6本からなります。 時々しか出ない不整脈などを捉えるために、携帯式になっている心電図を24時間装着して記録します。解析も、ある程度自動化されています。
Copyright(c) 2015 futaba Clinic. All Rights Reserved.